甘酒といえばスーパーやコンビニでも手軽に購入でき、種類も豊富です。
健康や美容のために良いからと飲まれている方も多いかと思います。
なぜ甘酒が人気なのでしょうか?
健康に良いからと飲んではいるけれど、何がどう良いのか具体的にはわからない方もいるかもしれませんね。
また健康に良いことは知っていても味が嫌いという方も多いかもしれません。
今回は甘酒でも「米麹甘酒」の期待できる効果や魅力について、おすすめの飲み方などをご紹介したいと思います。
甘酒は2種類ある
甘酒には2種類あります。
1つめは米と麹で作る麹の米麹甘酒。
2つめ酒粕に砂糖を加えて作る酒粕の酒粕甘酒。
どちらの甘酒も美容や健康に良いのですが、酒粕甘酒にはアルコールが含まれていたり、甘味を出すために砂糖が加えられています。
一方で麹で作る米麹甘酒は砂糖を入れなくても自然な甘味があるので、小さなお子様や妊婦さんでも安心して飲むことができます。
「飲む点滴」「飲む美容液」と言われるのはどっちの甘酒?
甘酒が「飲む点滴」と言われているのはご存じでしょうか?
米麹甘酒も酒粕甘酒もそれぞれ栄養豊富で健康に良いものですが、「飲む点滴」と言われているのは米麹甘酒の方なんです。
米と麹で作る甘酒にはビタミンB群やオリゴ糖,ブドウ糖、食物繊維、コウジ酸、そして健康を維持するために欠かせない9種類の必須アミノ酸も全て含まれています。
米麹甘酒は点滴と同じくらい豊富な栄養分がバランスよく含まれていることから「飲む点滴」と言われていますが、美容にも良いことから「飲む美容液」とも言われています。
米麹甘酒の注目したいメリット
栄養豊富な米麹甘酒を飲むことで得られるメリットはたくさんあります。
健康面だけではなく美容にもたくさんの良い効果が期待できます。
必須アミノ酸が全て含まれている
まず注目したいのが必須アミノ酸です。
体内で合成できない必須アミノ酸は9種類ありますが、その全てが含まれているんです。
骨や内臓、皮膚、血液、神経伝達物質など私たちの身体は20種類のアミノ酸で成り立っています。
20種類のアミノ酸のうち9種類の必須アミノ酸は食べ物から摂取する必要があります。
必須アミノ酸が不足してしまうと疲れが取れなくなったり、睡眠の質の低下、集中力の低下などが起こりやすくなります。
またストレスが溜まりやすくなることも。
アミノ酸は体力をつけ疲労回復に役立つ他、精神を安定させる働き、ストレスの軽減や免疫力向上などにも必要な栄養素です。
ブドウ糖で快適な目覚め
米麹甘酒に含まれるブドウ糖がすばやく脳にエネルギーを届けます。
ブドウ糖は「脳糖」とも言われ、脳にとって唯一のエネルギー源なんです。
ブドウ糖が不足してしまうと判断力が鈍くなったり注意力も低下してしまいます。
ご飯やパンなどは胃などの消化器官を経由し消化酵素によって分解され、小腸でブドウ糖に分解されるので、脳に届くまでに時間がかかります。
しかし米麹甘酒は麹の酵素によって消化分解されていて、米のでんぷんがブドウ糖になっているため吸収が早く脳へすばやくエネルギーを届けてくれます。
なので頭を目覚めさせるには朝食に摂り入れるのがお勧めです。
注意したいのは米麹甘酒だけだと血糖値が急上昇してしまう可能性があります。
米麹甘酒だけではなくバランスの良い朝食を心掛けることが大切です。
健康にも美容にも欠かせないビタミンB群
米麹甘酒はビタミンB群が豊富です。
〇 ビタミンB1は糖質の代謝を助ける働きや疲労回復に。
〇 ビタミンB2は脂質の代謝を助け、筋肉、皮膚、髪などの細胞の再生に役立つ。
〇 ビタミンB6はタンパク質からのエネルギー生成を補助。皮膚や粘膜のターンオーバーを増進させる。
ビタミンB群は糖質や脂質の分解、代謝を助け、新陳代謝をアップさせエネルギーを効率よく体内に回す働きがあります。
代謝がアップすることでダイエットにもつながるかもしれませんね。
健康に欠かせないばかりか、肌のターンオーバーを促進して肌のキメを整える効果や保湿効果など美容にも欠かせない成分です。
美容にも健康にも良い効果が期待できるビタミンB群ですが、米麹甘酒には米の3~4倍含まれているそうです。
そしてビタミンは単体で摂取するよりも一度に多くの種類を摂取することで吸収の効率も上がるので、ビタミンB群が豊富な米麹甘酒はばっちりですね!
腸内環境が良くなる
米麹甘酒に含まれる麹菌はヨーグルトの乳酸菌と同じように腸内フローラを刺激し、腸内環境を整える働きがあります。
米麹甘酒に含まれるブドウ糖やオリゴ糖は腸内の善玉菌の栄養になります。
そのダブルの効果で善玉菌を増やし、腸内環境を整えてくれるので、便秘や下痢などお腹の悩みに役立ちます。
また、腸には体内の免疫細胞の約7割が集まっているといわれています。
腸内環境が整うことで免疫細胞が活発になり免疫力がアップします。
風邪やインフルエンザ対策にもなり、疲れにくくなるなどの効果も。
そして便通が良くなると体内に毒素がたまらず肌のくすみや肌荒れなど美容にも。
レジスタントプロテインで肥満防止
米麹甘酒に含まれるレジスタントプロテインは食べ物に含まれる脂質や油などを体外に排出する働きがあります。
コレステロール値を下げたり、肥満を防ぐ効果が期待できます。
また水溶性食物繊維と同じような働きをするので、腸内環境を整え便秘解消にも役立ちます。
グルコシルセラミドとN-アセチルグルコサミンの美容効果
セラミドが減ってしまうことで乾燥肌や肌荒れを引き起こしてしまいます。
米麹に含まれているグルコシルセラミドは皮膚の角層にあるセラミドの元になり、皮膚のバリア機能の改善に効果的です。
また、N-アセチルグルコサミンがコラーゲンやヒアルロン酸の合成を促してくれるので、角層の水分量を増やしてくれるのです。
いつ飲む?量は?注意点も
米麹甘酒の一日の適量は150~200mlです。
米麹甘酒は健康や美容に良いとはいえカロリーは高めです。
飲み過ぎてしまえば肥満の原因になってしまう可能性もあるので気を付けて下さいね!
米麹甘酒は冷やしても温めても美味しいですが、温める時は注意が必要です。
米麹甘酒に含まれる酵素は温めすぎると破壊されてしまいます。
米麹甘酒を温めて飲む時の適した温度は55℃~60℃です。
一般的に市販の米麹甘酒は日持ちさせるために加熱処理されています。
そのため市販の米麹甘酒は熱に弱いビタミンや酵素が失われてしまいます。
米麹甘酒の栄養素をそのまま摂り入れるには、市販のものより日持ちはしないですが、ご家庭で作ることをおすすめします。
では米麹甘酒はいつ飲むのが効果的なのか気になりますよね!
基本的に米麹甘酒はいつ飲んでもいいと思います。
いつ飲んでも良い効果を期待できます。
[朝なら]
脳のエネルギー源であるブドウ糖で脳を目覚めさせ、記憶力向上や集中力アップ!
朝食を食べる時間がない時やいつも朝食を抜いている方は朝一杯飲むのもおすすめ!
また朝飲むことで代謝が良くなるのでダイエット効果も期待できるかもしれません。
[昼なら]
午前中働いて疲れた脳に!
朝と同じで、脳を活性化して午後からのお仕事やお勉強にも集中できます。
[夜なら]
一日頑張って疲れた体に!
疲労回復やリラックス効果が期待できます。
また美容効果を期待するなら夜がいいでしょう。
[ダイエットしたいなら]
一食を米麹甘酒に置き換えたり、おやつの代わりにするのも!
一度に飲むのではなく、疲れを感じた時や小腹が空いた時などに数回に分けて飲んでもいいと思います。
米麹甘酒の作り方(米麹と水のみ・ヨーグルトメーカー使用)
私はいつもヨーグルトメーカーで米麹と水のみで米麹甘酒を作っています。
米麹だけで作る甘酒は「はや作り」と呼ばれ、簡単に作れるので初めて甘酒を作る方にもおすすめです。
麹本来の風味と香りを味わえます。
お粥を混ぜた方が安上がりですが、お粥を炊く手間も時間もかからず失敗も少ないです。
[材料]
米麹(生麹or乾燥麹)・・・ 150g
お湯(60℃)・・・ 250ml
①容器に米麹(乾燥麹はよくほぐす)と60℃のお湯を入れてよく混ぜます。
②ヨーグルトメーカーの温度を60℃に設定して8時間待つ。
たったのこれだけです。
簡単ですよね!
つぶつぶ感が気になる方はミキサーにかけると口当たりも良くなり飲みやすくなります。
米麹甘酒が苦手な方も!おすすめアレンジ
[ヨーグルト]
無糖ヨーグルトにお砂糖代わりに米麹甘酒をプラス。
米麹甘酒には善玉菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維が豊富に含まれているので、ヨーグルトと合わせれば最強のコンビです!
[トマトジュース]
トマトジュースには抗酸化作用のあるリコピン、クエン酸、ビタミンCが豊富です。
また「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるくらいトマトは栄養価も高く、さまざまな効果が期待できるので、こちらも最強と言える組み合わせです。
[豆乳]
豆乳に含まれる大豆イソフラボンが女性ホルモン「エストロゲン」に似たような働きをすることは知られていますね。
「エストロゲン」は「美肌ホルモン」とも呼ばれるくらい美容には欠かせないホルモンです。
米麹甘酒も美容に期待できる効果がたくさんあるので、美容に気を使われいる女性には嬉しい組み合わせですね!
[生姜]
米麹甘酒と生姜、どちらも体を温める効果が期待できるので基礎代謝を上げるために抜群の組み合わせです。
風邪予防や風邪のひき始めにも効果的な組み合わせです。
冷え性の方にもおすすめ!
[レモン]
レモンに含まれるビタミンCは美容に欠かせない成分です。
コラーゲン生成にはビタミンCは欠かせませんし、抗酸化作用もあるので美容効果が期待できます。
またレモンに含まれるクエン酸は疲労回復にも良いです。
米麹甘酒にも疲労回復効果があるので、特に疲れている時や夏バテ気味の時はレモンを加えてみてはいかかでしょうか?
[好みの野菜や果物でスムージーに]
自然な甘さの米麹甘酒はさまざまな食材と相性がいいので、お好きな野菜や果物で自分好みのスムージーを作ってみて下さい!
お好きな野菜や果物と米麹甘酒をミキサーにかけるだけ!
きな粉やシナモンなどを使ってみるのもいいかもしれません。
米麹甘酒にはたくさんの効果が期待できます。
アレンジもしやすく、いつ飲んでも健康や美容にいいので、毎日の習慣として摂り入れてみてはいかがですか?
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