シックな部屋にも、モダンな部屋にも、ポップな部屋にも・・・
どんな部屋にもマッチして、置くだけでオシャレに見せてくれる観葉植物。
インテリアとして置いている人も多いのではないでしょうか?
同じ緑色でも色味が違ったり形も長かったり丸かったり、小さいもの大きいもの・・・
たくさんの種類がある観葉植物は選ぶ楽しさもありますよね!
そんな観葉植物のインテリアとしてではない効果やメリットはあるのでしょうか?
よく「空気清浄効果がある」「加湿してくれる」といった記事なでを見かけます。
それは本当なのでしょうか?
本当だったらいいなと思い、調べていくと色々見えてきたので記事にまとめました。
観葉植物のその効果あるの?ないの?
観葉植物の空気清浄効果は本当?ちょっと残念な真実とは?
1989年NASA(アメリカ航空宇宙局)の論文で観葉植物が「ホルムアルデヒド」「キシレン」「トルエン」など様々な有機化合物を除去できると発表しました。
観葉植物の中でも特に清浄効果の高い植物は「エコプラント」と名付けられ、インターネット上でもウェブサイトやオンラインストアなどで数々の植物が紹介されていますね。
観葉植物は光合成を行うことで二酸化炭素を吸収し新鮮な酸素を生み出しています。
そして、二酸化炭素を吸収するときに空気中の有害物質も一緒に吸収・分解してくれます。
ここまで読んで「それなら空気清浄機を買わないで観葉植物を置こう」と思った方もいるかもしれませんね。
しかし、空気清浄効果を目的に観葉植物を置くことはちょっと待って下さい!!
米ドレクセル大学の環境エンジニアで室内空気質の専門家であるマイケル・ワリング氏によると、植物には有害物質を除去する力はあるが、NASAの実験で使われた空間と普通の家庭やオフィスとでは環境の違いが大きく、空気清浄機や換気と同じくらいの効果を得るのに必要な植物の量は非現実的な量なのだそう。
その効果を得るためには約30センチ四方につき10本ほど、約45平方メートルの部屋なら5000本相当の植物が必要になるのだそうです。
室内が森の状態になるほど観葉植物を置くことになってしまいますね。
残念ながら、「室内の空気をきれいにしたい!」
という目的で観葉植物を置くことは間違いです。
観葉植物よりも空気清浄機を置いたり換気をすることの方が効果的です。
観葉植物の加湿効果は?観葉植物で冬の湿度は上げられる?
観葉植物には「蒸散」という働きがあります。
水分を根から吸い上げ、茎を通って葉の裏側の気孔から水蒸気を放出します。
その結果観葉植物の周辺の湿度は上がります。
葉の大きい植物の方が水蒸気の放出量は多くなります。
しかし、残念ながら冬場は休眠期に入り活動しなくなってしまうのです。
冬の寒い時期になると活動が鈍くなり室内を加湿するほどの水蒸気を放出しなくなってしまいます。
つまり最も乾燥対策をしたい冬の加湿効果はほとんどありません。
夏には蒸散が活発に行われるのですが、夏は空気がジメジメしていることが多いので、逆に加湿より除湿したいですよね。
加湿してほしい冬場に加湿効果がないのであれば、加湿効果のために観葉植物を置くことも適切ではないのです。
観葉植物でリラックス!癒されよう!
観葉植物の空気清浄効果や加湿効果が期待できないことは残念ですが、それ以外に観葉植物を置くメリットがあります。
ひとつは植物が持つ癒し効果。
植物は「フィトンチッド」という香り成分を発散していて脳内のα波の発生を促進し、リラックス効果や自律神経を整える効果があります。
「森林浴」という言葉がありますが、森や林に行くと自然と深呼吸したくなり心身ともにリラックスしませんか?
これは「フィトンチッド」がもたらす癒し効果です。
この「フィトンチッド」には他にカビやバクテリアの発生を抑制する働きもあります。
家電量販店に行くとマイナスイオンを出すという商品をよく見かけます。
また森林や川や滝など自然の中でも多く発生していますね。
マイナスイオンとは空気中に漂う負の電気を帯びた水の粒子のことですが、観葉植物からもこのマイナスイオンは発生しています。
マイナスイオンは心拍を安定させて血圧を下げる働きがあり、ストレス軽減効果や鎮静作用・心身をリラックスさせてくれる効果があります。
またスマホやパソコン・排気ガスや家電製品からはプラスイオンが放出されていて、このプラスイオンは集中力の低下や頭痛・物忘れ・イライラの原因など身体に悪影響を及ぼします。
マイナスイオンを発生させることで空気を中和させることができます。
そして観葉植物で癒される理由の最後は「緑色」が持つ視覚効果です。
観葉植物は形や大きさ・色味など数えきれない種類があり、どの植物も見ているだけでも癒される感覚がありますよね。
それは、どの植物にも共通する「緑色」にストレス緩和や鎮静作用など心身を癒す心理効果があるためではないでしょうか。
いつも過ごすソファや椅子から目に入る位置に観葉植物を置いて心身ともに癒されましょう!!
観葉植物の「緑色」で眼精疲労を軽減しよう!
仕事でパソコンと睨めっこしてる方もそうでない方も、毎日の生活の中で目は酷使されています。
眼精疲労で頭痛に悩まされている方も多いのではないでしょうか?
観葉植物を置くことで目の疲れを軽減することができます。
昔から「緑が目にいい」「目が疲れたら緑を見るといい」と言われていますよね!
その理由は植物の「緑色」が持つ波長が人の網膜に負担をかけない長さであり、長時間眺めていても目に優しく疲れない色だから。
観葉植物を置いているか置いていないかで、パソコン作業での眼精疲労の影響を調べる実験を実施したところ圧倒的に観葉植物を置いて作業する方が眼精疲労が小さかったという結果が出ています。
パソコンでお仕事される方はパソコンの傍に観葉植物を置き、仕事の合間に時々眺めると目の疲れが軽減されるかもしれません。
パソコンを使う仕事ではないという方でも、スマホやテレビ・読書などなど、自分が思っている以上に普段の生活で目は酷使されています。
リビングなど目に入りやすい場所にj観葉植物を置き、時々眺めましょう。
まとめ
- 空気清浄効果のためには森の状態ほどの観葉植物が必要。
空気清浄機を置いたり換気をする方が効果的である。 - 観葉植物には「蒸散」という働きがあり水蒸気を放出しているが、加湿をしてほしい冬は休眠期に入ってしまうので、冬の乾燥対策は期待できない。
- 「フィトンチッド」「マイナスイオン」「緑色」には心身をリラックスさせる癒し効果がある。
- 目に優しい「緑色」は眼精疲労に効果がある。
以上。
インテリアとしてはもちろん、毎日頑張ってる自分や家族の癒しのために観葉植物を置いてみませんか?
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